HDノンリニア(2)


 さて、いつになってもファイバーチャンネルPCIボードが来ないので、とりあえずはデックリンクHDボードとドライバーをインストールしてしまい、ストレージはできないまでもパソコンディスプレー上でHD・SDIの映像信号をモニターしてみて、現在あるものだけでもきちんと認識、動作していることを確かめようということにしました。(^_^)v

 まずはデックリンクHD(DecklinkHD)という超格安ハイビジョン入出力インターフェースのインストールです。
 思えば、3年前にD1Desktop64AVがデジタルブードゥー社からSDのSDIボードを入れた頃、そのHD版が出るとアナウンスされて久しく出なかったという経緯がありました。
 そのD1ボードでSDIノンリニアが成功?していたこともあり、その時点で次はD1Desktop128HDだ〜!とか思っていたのです。
 ところが何時になっても声はすれども姿は見えず状態で、やきもき、、といっても、どうせ肝心のHDカメラ&デッキがなければ始まらないことだし、、となかば諦めていたようなところもありました。
 そんな中、もし中古でデッキやカメラが入手できれば、少々高くてもその時点で入手可能なHDボードを導入しちゃおうと考えたり、もしもHDノンリニアが先にでき上がってしまえば、HDのデッキ(HDWー250あたり、)だけでもなんとか仕入れればHDの素材は結構あるし、、、なんて行ったり来たりの気迷い気分が続いたのです。
 そしてあるとき、SDのSDIボードで超格安なボードがブラックマジックデザインというところからDecklinkという名称でリリースされたのです。
 なにせD1desktopの1/4程度の価格でSDIがやり取りできてしまうという優れ物、早速採用しようと思ったのですが、なにせマックOSがXでないと動かない、、、ということで諦めておりました。
 D1desktop64&OS9で充分間に合っていたこともありました。ヽ(^O^)ノ


 ではなぜOSXではダメ?かというと、Xではこれまで私みたいなパソコンアレルギーが折角培ってきた貴重なノウハウがほとんど役立たずの仕組みになってしまい、私がマックを好きになった一番の理由である、いい加減い使っても何とか使えてしまう、大ざっぱなヒューマンインターフェースという魅力的なスイートポイントが無くなってしまったのです。(;_;)
 しかも仕事という観点では、なによりも安定性、確実性が優先されるべきなので、いたずらにOSやアプリのバージョンアップは控えるというスタンスでした。
 どうしてもそうしなければならない必然性があった時、初めてそうすればよろしいのです。
 そして、その必然性がHDノンリニアで生じてしまったのです。(^_^ゞ

 そのブラックマジックデザイン社から、そのHD版ボードも超格安でリリースするとのおはなしです。
 いままでの相場の数分の一という価格、これは凄いと思いました。
 しかし、その代償、というか条件として、超高性能なパソコンを要求してきたのです。
 今回導入したG5・2Gdual,そしてOSXの10.3(パンサーバージョン)、そしてFCP4という組み合わせでしかダメなのです。
 これではいくらOSXが嫌いと言っていても致し方ありません。
 Xを採用することで、何百万円も節約(やらなければもっと節約できるってのはナシです。(^_^ゞ)できるのですから、、。(^_^)v
 そして密かにHDをやるのに必要な周辺機器も着々と中古で揃えていったのです。
 たとえば、HDのデジタル・アナログ双方向変換器などは、ケースはA社、ボードはB社とC社というように時期もところも別々に少しづつ購入していったのです。ヽ(^O^)ノ

 どうもお話が枝葉にそれて申し訳ないですが、そのようなわけでデックリンクHDがマックレットという通販会社(フォーカルポイントコンピューターの販売部門)から届いてG5もHD専用に用意できたので、インストールしたのです。



 取り付け方は、デックリンクHDボードに付属のドライバーソフトにPDFファイルでこと細かく記されておりました。
 いまのところ英文だけなのですが、グラフィックが実に奇麗で、しかも豊富に表示されており、分かりやすいかと思われます。
 取説ファイルをこんなに美しく見られるなんて初めての経験です。ヽ(^O^)ノ




 HDボードはPCIポートの上から2番目にしました。(指定通り)
 一番上はXserveRaidに繋げるファイバーチャンネル用になります。


   

HDボードの下のPCIポート使っていないのですが、熱放散の関係で保護パネルは外すよう指定されております。
 ちなみにソニーの変換器シリーズで、空いているフタはすべて塞ぐように指示されている機材もあります。
 これも放熱の関係で、きちんと空気に流れを所定のコースに通らせるという意味でしょう。




 右側のG5背面画像がXserveRaid以外の接続をしたところです。
 とりあえずは取り込み用BNC端子だけ接続してあります。
 Dサブコネクターは、HDWー500のコントロール用9ピンですので、便利です。


 ちなみに左にあるG5の接続画像は、ウルトラ160SCSI×2のケーブルです。
 こちらは、SDのSDI用で、AJAのIoというもので簡単SDIノンリニアをやっています。

 ドライバーをインストールして、FCPを立ち上げて簡易セットアップ項目をクリックすれば、ブラックマジックHDTVコーデックなるメニューがいろいろとでてきます。
 そのなかで「Blackmagic HDTV 1080 29.97Hz-10Bit」なるものを指定して、シーケンス設定もHDTVに設定、今すぐ取り込みボタンをクリックすれば、取り込み用ウィンドウが出る。
 そのとき、HDWー500が電源オンで、繋がっていれば、デッキОKの通信状況が示される。




 24PモードやらDVフォーマットやら、いろいろある。




 そしてデッキをスタートすれば、きちんと取り込みウィンドウにハイビジョン画像がモニターされているではないか。
 やった〜〜〜〜!!、と思わず叫んでしまった。ヽ(^O^)ノ
 これでデックリンクHDボードの取り込み機能は正常動作をほぼ確認、あとはXserveRaidがきちんとストレージしてくれるかどうかに掛かってきた。
 次に、今度は出力がどうなるか、確認にはいった。




 といってもXserveRaidからの出画ができないのだから、静止画しかない。
 そこで、高解像度シリーズのCDロム画集があったので、それを直接タイムラインにドロップ、見事HDモニターに映った、ヽ(^O^)ノ
 これでデックリンクHDボードのHD・SDI信号入出力機能も無事動作していることに、、、嬉しいん、、、。




 思えば、D1・64AVで初めてSDIノンリニアに挑戦したときは、ファイナルカットも初めて、ノンリニアも初めてみたいな初めてづくしだったわけですから、いろいろと悩み?苦しんだのですが、今回は実にあっさりと動いてしまいまさに拍子抜け?、、、なんて油断していると、動画の段階で、落とし穴に、、なんてことになるかも知れない、、、とまだまだ気は許せません。
 一応予定では明日にはアップル米国をファイバーチャンネルPCIが出荷される筈、、。
 これが入れば、XserveRaidと繋がる、、動画が保存される筈、、、つい頬も緩みがち、、、、。(^_^ゞ
 週末は遠方出張なので悩んでいるとお仕事に響く恐れが充分なので、もし入荷しても来週セッティングということになるな〜〜。( ^_^)/□☆□\(^_^ )

 さてどうなるか、、お楽しみに、、。(^_^)v
HDノンリニア(3)に続く