(36)ノンリニアへの道(3)    
 こんな具合で、98年〜2000年は、DVカムという劇的な高画質フォーマットが登場したものの、高コスト(初期のリニア投資に比べればさほどではなかったものの、要は資金不足ということ。(^_^ゞ)のため収録だけに止まり、編集は相変わらずベーカム頼り(←当たり前だ、もっと使いまくれの声も、、)、でも、折角のデジタルコンポーネント(4:1:1)を活かすために、本編の部分だけはDVカム→DVカムのストレートダビングで編集したものに、ベーカム編集をイントロとエンディングにくっつけて完パケというパターンに終始した。
 趣味の高画質デジベバージョンは、アーカイブとして最高画質で残しておきたい被写体に遭遇?したときのみ収録するだけで、編集については、インターBEEなどの展示会でSDI編集システムの廉価版のリリースに期待を寄せるだけに終わっていた。(^_^ゞ
 ノンリニアも年々向上してきたとはいえ、私にとって、つまりマックバージョンで使える決定打もなく、前述のようにトータルで対リニアへの優位性を確保するには至らなかった。  また99年に導入したDSRー500WSLが16:9対応で、しかも26ピン出力を標準装備だったので、デジベDVWー250で収録してその画角の新鮮さを楽しんでいられたこともあり、私の遍歴のなかで与えられた機材を使いこなす?といった意味で貴重な2年間でもあった。
 そして2000年夏、ついにアップルコンピューターからG4(第4世代の意味)マシンとファイナルカットプロという動画編集ソフトがリリースされたのである。
 私自身、その頃、何か運命的というか、恋人になるべき人に逢ったようなときめきを感じたのを覚えている。(^_^)v
 すぐに導入して使い始めると、まさに打てば響くといった感覚で私のやりたいことが、いとも簡単にできたのである。
 
   しかもオジンということあり、取説などすべてパス、とにかくいじくっていれば何とかなるだろう、といったまさにいい加減な気持ちで十分なんとかなってしまったのが嬉しかった。ヽ(^O^)ノ
 そして、このことが、私にとって、超高画質遍歴の路線さえも大きく軌道修正されるターニングポイントでもあったのだ。( ^_^)/□☆□\(^_^ )

 

 こうして、2001年初頭にはディジタルブードゥー社から D1Desktop64AVというSDI入出力インターフェースが格安で発売され、マック用ということで当然のごとく導入、その様子はHP上でも実況?レポートされた。ヽ(^O^)ノ
     SDIノンリニア挑戦記

 これにより、それまではSDIノンリニアなんていったら1000万以上覚悟しなければならないような世界だったのに、G4マックに高速HDDレイドとインターフェースボード、FCPでトータル200万もあればできるようになってしまった。(勿論、SDIの入出力には別途デッキも必要ではあるし、それが高価なまま、という問題はある。)
    ノンリニアへの道(4)続く。