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おそらく、私と同じように当ての外れた方もいらっしゃったことでしょう。 勿論、私のように購入してしまってから、後悔するようなアホはいないでしょうが、少なくともデジタルベータカムの導入を、ポータブルからと考えた方、プロダクションの担当者はいたはずです。 完パケのフォーマットはいずれにしても、ソースとしてはできるだけ高画質で保存しておきたいという場合など、DVW-250は非常に魅力的なポータブルでした。 デジタルベータカムという実質的には最高のフォーマットで、しかもSDIの入出力、音声は4チャンネル(しかも20ビットサンプリング)、9ピンでの送り、受けのコントロールまでできるのですから、従来のデジタルベータカムの価格感覚からすれば、パフォーマンス抜群です。 ところが、アナログの出力は、コンポジットだけというところが、なんとも悔しい。 BVW-50には、12ピンのアナログコンポーネント出力がありましたし、カメラ端子に変換ケーブルで、コンポーネントのライン入力することもできました。単に収録だけでなく、簡易編集機としても使えたのです。 ところが、 DVW-250は、SDIでの編集は対応していますが、アナログ信号は、簡易モニター出力ぐらいにしか使えなかったのです。 しかし、今にして思えば、それも仕方なかったのでしょう。 つまり、デジベタの性能を活かすためには、当然デジタルコンポーネントのまま処理してゆかなければならないのです。 だから、アナログシステムとのハイブリッドに関しては、据置デッキで対応させればよい、と考えられても当然だったのかも知れません。 |
しかし、もし「ポータブルぐらいなら導入できるんだけど」というところに、段階的導入、移行をスムーズにさせるためのマーケティングは、おそらくソニー内部でも検討されたことでしょう。 そして、その回答として、リリースされたのが、まずモニターの高画質化でした。 ソニーの内覧会で、SDI入力を持ったモニターが、従来の半額以下という思い切った低価格で発表されたのです。 14インチで800〜900TV本という高解像度のモニターが業務用レベルでリリースされたのでした。 これで、少なくとも、DVWー250の性能を、視聴確認できることになりました。 アナログ出力がコンポジットだけですから、編集までは無理ですが、とにかく高画質で見ることはできるようになったわけです。(^_^)v これで、私はポータブルを手放したり、デジベタはあきらめるか、といった呪縛から解放され、これまで最高だと思っていたBetacam-SPよりも更に美しい画質で楽しめることになりました。f(^_^;;; さらに、カット編集用にDVWー250を追加購入、つい昨日までは、捨ててしまおうとまで考えていたものを、また買ってしまうのですから、商品のラインナップの重要性を痛感いたしました。f(^_^;;; もし、あと数カ月SDI付きモニターのリリースが遅れたら、デジベタは諦めていたことでしょう。(^_^ゞ そしてその直後我が家にはSDI入力をもったプチマスモニが入り、1年以上ほっておいた、たった一本のデジベタ収録、座禅草のビデオを本来の画質で再生できた時の嬉しさは、それはもう最高にハッピーでした。( ^_^)/□☆□\(^_^ ) | |
4:2:2デジタルコンポーネント(5)続く。 |