(3)そしてはまった2歩目(1)    
 あそびに来た後輩に、私は早速撮ったビデオをみてもらったのです。
 いろいろとアドバイスされていたことは充分注意しておいたつもりですので、その批評も楽しみだったのです。
 ところが、彼は再生するなり、
 「うゎ〜ひでえ画(え)だねー」。
 私は何がひどいのか、さっぱりわからず、少々ムッとして、「どこが悪いん?」とたずねたのです。
 彼は私のカメラをみながら、
「これビジコン?ナショナルはひどいね、でも家庭用ではこんなものでせいいぱいかー。たしか、ビクターにサチコンがあったと思うし、ソニーのトリニコンだって結構いいし、どっちにしてもこれじゃーねー。」
 私にはなにをぶつぶつ言っているのか、その時はよく理解できませんでした。
 私の理解の範囲は、カラービデオなんて白黒の輝度信号に3原色を合成して表示するだけだから、方式が同じ限り、根本的にはすべてのマシンは50歩100歩なんだろう、という程度だったのです。v(^o^)/
 勿論、私だって中学生のころからアンプ作りをやったり、高校生のころは、バイトでテレビの修理も多少やったりしておりました。
 そして、いわゆるオーデオブームにのってレコードプレーヤーを自作(糸ドライブ)したり、真空管アンプなども数10台はつくっておりました。そして、ブーム最盛期のころには既に、音の不条理さ?(あとで説明します。)に気がつき足を洗っていたのです。
 
   ですから、映像についても、つまるところマニアが重箱の隅をつつくような世界はもうけっこう、と思っていたのです。
 しかも、私はテレビはニュースぐらいしか見ませんでしたので、いい悪いの判断の基準もなかったのです。
 そこで、いよいよその後輩のレクチャーを拝聴する気になったのです。
 それまでにも、同じような話しは聞いていたのですが、関心がなかったので、左の耳から右耳だったのです。f(^_^;;;
 拝聴後分かったことは、家庭用はだめ、コストパフォーマンスはビクターが最高、ということでした。
 ソニーや池上は良くても考えるだけ無駄(高価すぎる、相手にされない)そしてできれば3管式というのが良いのだそうだ。
 なんだか支離滅裂な情報が未整理のまま、その直後にまた例の中古品店(群馬県桐生市丹羽商会)に出かけたのでした。そして結局また深みにはまる2歩目のカメラにであったのです。
 それが、写真の「単管式業務用カメラのGX-S11」というビクターのカメラでした。
 
    (4)二歩目続き。