(29)4:2:2デジタルコンポーネント(2)    
 私は、初めてビデオ撮影をしたのが、ポータブルデッキとカメラの組み合わせだったせいか、ポータブルというのが何となく好きです。
 勿論、完全一体型の簡便性もいいのですが、ポータブルならば、カメラの交換ができたり、デッキとして再生や編集までも可能ですから、そのコストパフォーマンスやフレキシビリティーに魅力を感じているのかも知れません。f(^_^;;;  とくに、初めてベーカムを導入した時は、一体型(300A、400A)では、ビューファーでの再生しかできないわけで、これでは使い物になりません。
 かといってデッキまでも買うのは経済的に苦しいのです。
 そんなことで、BVWー50というポータブルを買って、DXCーM7との組み合わせで、ベーカムはスタートしたのでした。

 前置きが長くなりましたが、同様な理由で、デジタルベータカムもDVW-250というポータブルでスタートしたわけです。
 すでに、カメラは当時としては充分なスペックを持っていたのですから、高画質を楽しむだけならば、ポータブルで充分でした。
 そして、デジベタの入荷後まもない2月、雪もまだ残っている地元の山奥へ、友人と座禅草を撮影にゆきました。
 そして、途中の景色もいろいろと撮影し帰宅、早速私のスタジオで視聴会。
 友人のは、EVW-300という業務用ハイエイト、私のはBVW-400Aと、オプションのカメラ出力端子から、さらに DVW-250へ入力、結局、ハイエイトとベーカムSP、デジタルベータカムの3フォーマットの比較となったのです。
   

   最初に、ハイエイトから再生、友人も使い方が上手で、アップ気味の絵柄を多用して、ハイエイトの弱点をカバーしておりました。これだけ見ているのでしたら、これで充分と思ってしまうような美しさです。
 そして、今度はベーカムの再生、すると先ほどのハイエイトに対して、色彩の純度の高さ、緻密さ、すべての点で圧倒的な高画質を示し、友人もため息をついてしまいました。

 それは当たり前のことなのですが、先ほどのハイエイトを最初に見たときは、これで充分ではないかと思われた筈なのに、やっぱりそれより美しい画があったという驚きなのでした。
 見なければ実感できない画質の差、それが遍歴の遍歴たる所以なんでしょうか。
 さていよいよ、デジタルベータカムの番です。
 言い遅れましたが、この時のモニターは、PVM-1454Qとプロフィールプロの第三世代の29インチのモニターでした。
 デジベタポータブルのアナログ出力は、コンポジットしか有りませんから、ソニーの SBV-3000という分配器を通してYC分離したものや、ストレートでコンポジットをモニターに入れたりと、いろいろ試してみました。
 その結果は、愕然とするものでした。
 私も友人も、ハイエイトからベーカムへと同じような画質向上を期待しておりました。
 ところが、ややもするとベーカムSPのほうが明らかに高画質?なのです。
 いったいこれは、、、、(;_;)。    

    4:2:2デジタルコンポーネント(3)続く。