(27)ベーカムSPでフルラインナップ(2)    
 こうして、実際運用してくると、300A1台では、どうも心もとなくなったのです。
 知り合ったプロダクションの方から、カメラのレンタルを依頼されたりするたびに、万が一調子の悪い時どうしよう?とバックアップの必要性を意識し始めたのです。
 本業のPAの仕事と同様、バックアップセット無しでは業務が成り立ちません。
   人間や機械に失敗、事故はつきものですから。
   そうこうしてバックアップ用のカメラを物色しているうちに、「しらくら」でBVPー7が中古で入荷したことを知りました。レンズもフジノンの放送用がついていました。
 価格も折り合ったので、早速購入し、ドッカブルデッキのBVV-5は新品でつけました。
 BVPー7の画質は、300Aとカメラ部分は同じということでしたが、購入時点では、幾分シャープさに欠ける印象でしたので、調整の意味もこめて、ウヌマ電気さんへ、調整に出しました。
 ウヌマさんは、昔サロン特機からM3Aを買って修理に出したとき以来、調整技術を信頼しておりましたので、いじっていただくことにしたのです。
 結果は、大正解、画の切れ、色彩のあざやかさ、ともにこちらの要望とおりに仕上がってきました。
 そのようなことで、カメラ(ベーカム撮影の)は2台体制が確保できたのですが、また悩みが出てしまいました。
 P7とBVV-5の組み合わせでは、私にとって重すぎる(運用時で約10キロ)のです。
 まあ、通常は300A(8キロ)を使っていたので問題はなかったのですが、たまに、300Aが使えない時、重く感じてしまうのです。
 
 

BVW-400A


BVE-2000V2
 BVV-5には、使い勝手としての良さは、300Aなどの一体型にはないものもあるのですが、体力不足の私にとって、重すぎ、人間好調な時ばかりとは限りません。病み上がりの時にでもなんとか使えるシステムが必要です。
 丁度相前後して、なんと「しらくら」でBVW-400Aの新古品が出ていると連絡がありました。
 そこで、しらくらの中溝さんと交渉の結果、P7、BVV-5を下取りしていただき、その400Aを購入することにしたのです。
 これで、400A、300Aという大変贅沢な体制が整いました。(^_^)v
 さらに、ビデキンさんで、編集機のBVE-2000V2も手に入れ、完ぺきなラインナップが揃ったのです。ヽ(^O^)ノ
 田舎の市場規模からして、償却など端から無視しないと、やってられない設備投資、  とはいえ、SーVHSや、EDベータ、U-マチックでは、都会のプロダクション攻勢には、なす術も有りません。(;_;)
 不景気風の吹き捲くっている中、都会の大手の業者が、田舎のゴミみたいな仕事をあさりに来るようにさえなっておりました。
 システムとして揃っていないがために、いつも低予算のボランティアで撮影ばかり、予算が付きそうになると、大手業者に、、その歯がゆさに、一矢報えるようになったのです。(^_^)v
 そして、これで、名実ともに、本当に本当の最後のはずでした。f(^_^;;; 
    4:2:2デジタルコンポーネント続く。