(25)UVWー1800からPVWー2800へ    
 ダビングで、U-マチックに落とせば、解像感がイマイチとなり、EDベータに落とせば、S/Nが劣化という具合に、マスターにベーカムSPという高性能なフォーマットを導入したために他の弱点がもろ出てきてしまったのです。(;_;)
 そしてそんな悩みも、UVW-1800のシステムで十分解消されると信じて疑わなかったのでした。
 事実、数軒のお店で、PVWー2800とUVWー1800の画質をちらっと見たかぎりではそれほどの差は無かったような気もしていたので、これでゆけると決め込んでいたのです。(今にして思えば、モニターが業務用とはいえ高解像度タイプではなかったのだ。(^_^ゞ)

 そしていよいよUVWー1800が2台到着し、そのために新調したラック棚に納め、それまでBVWー50で撮りためたテープを再生してみました。
 モニターはPVMー1444Qでしたが、解像度的には十分間に合うものでした。
 ぱっと見た瞬間は、
 「お、やっぱりきれいだ。いちいちポータブルを繋ぎ込む手間もかからず、すぐに再生できる素晴らしさ。」
 と悦に入ったのもつかの間、何か変でした。
 BVWー50から直接出力して見慣れた画質とはいささか異なっていたのです。
 見覚えのある、そう、BVU-950の画質より若干いいかな?といったレベルだったのです。
 BVW-50の画質とくらべると、やはり解像感というか、鮮鋭感というか、そのあたりが、かなり乏しかったのです。
 気になって、撮りためたテープのうち、特に細かい風景シーンを再生しながら、いろいろ確かめてゆくうちに、やはり解像度だけでなく、色彩から、総合的画質の品位まで、かなりの差があることが分かってきました。
 
   これは、後になって気づいたことですが、PVWー2800でも、わずかですが、BVWー50より解像度は落ちます。そして、PVWー2800からUVWー1800へ更に、落ちるのです。
 きちんと、仕様上の差がついていたのです。
 そんな中、BVW−50からUVW−1800へと2段階の差をいっきに比較してしまったのですから、BVWー50の性能の良さを再確認するというより、UVWー1800の非力さに戸惑ってしまったのです。
 同じベーカムというフォーマットでありながら、またしても価格相応の性能差というものを思い知らされたのです。
 しかし、そう思ったところで、まさか買ったばかりの1800を捨てるわけにもゆきませんから、とにかく使いこなすことを考えました。
 ところが、1800はそれ自体に編集機能がなく、PVE500のような編集機を併用しないとカット編集すらおぼつかないのです。
 仕方なくPVE500を買ってとりあえずのカット編集システムを構築してはみたものの、テロッパーや特殊効果は民生機でY/C入出力でコンポーネントではなく、更に9ピンリモート不可、これでは全く不便きわまりなく、カメラもBVWー50との2ピース態勢でないと撮影もできないのです。
 その頃から、「太田スタジオは高画質」の噂も広がり、いわゆる本物のプロ業者?からの引合などが来るようになると、もうハラハラドキドキ、素人むけの誤魔化しは効かないのです。(^_^ゞ
   
    ベーカムSPでフルラインナップへ続く。