(24) BVW-50は、新たな遍歴の序章(2)    
 さて、遍歴の話に戻りますが、BVW-50を導入して、確かにマスターの画質は良くなりましたが、やはりシステムとしては、不完全でした。
 もっとも、ベーカムというフォーマットでフルシステムを考えること自体が無謀ともいえることなんですが、そこがマニアのマニアたる所以なんでしょうか?f(^_^;;;f(^_^;;;f(^_^;;;
 つまり、恐れ多くも、編集をベーカムで、などと考え始めてしまったのです。
 ところが現状では、U-マチックかEDベータで受けるしかなく、宝の持ち腐れ状態です。
 とにかく、何とかカット編集だけでもベーカムでできればなあ、と考えたのです。
 ベーカムで粗編のサブマスターを作っておけば、一部修正のときなど、そこからのコピーで済んでしまい大幅に楽になります。

 そこで、当時出始めたUVW-1800に眼をつけました。
 PVW-2000シリーズでは高すぎて、勿体ないと考えたからでした。
 実は、この決定が私の遍歴のなかで一番の無駄と思われるものとなりました。
 過去のいろいろな機材の買い換えは、それなりに意義を持ち、進化の過程で役に立っていたのです。
 ところが、UVWシリーズに限り、ほとんど使わずに、放出することになってしまったのです。
 もっとも、この無駄が、いっきに完全なシステム構築のきっかけとなったともいえるのです。

   BVWー50の高画質に浮かれていた私は、たいして確かめもせずに、UVWー1800を購入してしまいました。
 同じベーカムだし、同じ業務用の間に大差はない(機能的な差だけと思っていた)だろうと考えたわけです。
 まして、BVWー50購入をきっかけに、大手ディーラーの共信電気(現共信テクノソニック)と取り引きができるようになり、電話1本で、すぐ品物が手にいれられるようになったことも、災いしました。
 とにかく、ベーカムの美しさを損なわない編集というもの手っ取り早くやってみたかったのです。(^_^ゞ
 当時、BVWー50以外では、U-マチックSPのVO-8800やBVU-950、そしてEDベータのEDVー9000、編集用特殊効果はXV-Z10000と、テロッパーはXVーJ1000などという、民生機、業務機、放送機ごった煮のハチャメチャハイブリッド体制だったのです。

 

 BVWー50だけ孤立無援の最新型、最高性能という状況でした。
 だから、早くそんな目茶苦茶な状況を脱したいと焦っていたのです。(;_;)
 

    PVWー2800へ続く。