(23) BVW-50は、また新たな遍歴の序章)    
 しらくらのイベントで見せていただベータカムSPの映像は、まさにカルチャーショック、いろいろと遍歴を重ね、随分と進化したつもりの私のシステムなんぞは、その全体から眺めれば、あちこちに卑弱な部分を持っていたのです。(^_^ゞ
 あの時点では、カメラのDXC-M7は、いいとしても、デッキがU-マチックまたは、EDベータで、モニターもハイレゾとはいえ業務用のピクチャーモニターでした。
 対してあのイベントではカメラから、録画方式、モニターに到るまで、すべてアナログの極致だったわけですから、差がつくのは当り前です。
 ところが、悲しいかな、やはり見ないと実感できないのが高画質ビデオの世界、そして、一度見てしまうと、それがトラウマになるのも、この世界です。
 ということで、BVW-50を装備してからというもの、いろいろと自然の風景やら、コンサートステージなど本当に撮影するのが楽しくて仕方ありませんでした。

   それまでは、S/Nの良さではVO-8800,でも長くは撮れず、 解像度と長回しではEDV-50に分があっても、S/Nが悪いという具合で、録画後の処理にいずれも問題を抱えていたのです。
 それが、BVW-50のおかげで、安心して何でも撮影できるようになったのです。
 そして、再生するのが楽しくて仕方ないくらい、奇麗に見られるのです。
 撮影現場で、お客さんにモニターテレビで再生して見せてあげるのも楽しみになりました。

   私は、仕事のしやすさと、デモの効果も高めるため、現場に持ち込むモニターは9インチとはいえ、400本以上の解像度を持つPVM-9044Q(現在はBVMー9045QDも併用)というハイレゾタイプに統一しております。
 モニターの解像度が高ければ、ピント合わせの度に、ビューファインダーを覗く必要がなくなりますから座ったまま操作できます。
 また、観客にとって、邪魔で迷惑となるはずの撮影設備も、時として喜ばれます。
 お年寄りで、ステージが遠くて見にくいとき、私のモニターのアップ画面を楽しそうに見ている方も多勢いらっしゃいます。
 私がマルチカメラでモニターを数台設置するときなど、敢えて私の後ろ側の座席に陣取る方もおり、慣れてくると、私の耳元で、今度はあっちを写してなどとリクエストする人も出る始末です。(^_^ゞ
 また、自宅スタジオもすべてハイレゾタイプに統一してあります。
 どのモニターを使っても同じように見られないと、気分が悪いのです。
 このこだわりが、お客さんや友人が、私のところで見る映像の美しさに強い印象をもち「太田スタジオは高画質」?という宣伝効果に繋がるのではと期待しているのです。f(^_^;;;

 

    続く。