(21)BVWー50入手にむけて    
 さすがに、アナログの録画方式では最高のバージョンですから、当然といえば当然ではあったわけですが、やはり、目のあたりにして初めて味わえるもので、すでに、私の頭の中はBVWー50を手に入れることで一杯でした。なんとか、安く?手に入れられないものか?帰りの電車のなかでは駅を乗り過ごすくらい考えていました。
 中古はまだ当然無い、通販もさほどあてにならない、買ったあとのフォローはどうか?
などなどいろいろ考えていたのです。
 そして、映像用便利部品を製造販売している栃木県小山市のカスタムデバイス社の社長さんに共信電気(現在の共信テクノソニック)を紹介されたのです。
 長い道のりでした。
 でもとうとう、ずっとあこがれでしかなかったBETACAM-SPを手にいれたのです。
 ポータブルですから、自己録再ができますので、いろいろ撮ってみました。
 すべて感動してしまいます。
 美しい画は、それ自体が素晴しいのです。
 どんなに、当り前の映像でも、BETACAM-SPで撮って再生すると感動してしまうのです。
 この画の前には、テクニックなぞ、くそくらえ、といった魔力さえも秘めているのです。
 美しいものには、無条件で感動することができるのです。
 これは、本能でしょう。
 子供でも、BETACAM-SPの画をみると、その美しさに、しばし目が点になってしまいます。
 知性とか教養とかは関係ないのです。
 そのあとは、もうほとんど回り道はせずに、ベーカムSPによる撮影、編集システムになりました。
   
   かなり過激ともいうべき趣味への投資でした。
 勿論、周辺、家族には映像業立ち上げのための先行投資と説明(言い訳か?)してはみたものの、田舎の需要パイを考えたら、到底回収できる金額ではないということは私自身が一番、いや周りも判っていたかな?(^_^ゞ
 「でも後悔はしておりません」とこの遍歴を書き下ろした当初は、そう確信し言ってはのけたものの、現在のノンリニア、ハイビジョンの時代に直面し、やはりいささかの勇み足は否定できないな、、と時折思ったりもします。(^_^ゞ
 しかしながら、それがあったればこその世の中の広がり、コネクション、コミュニケーション手段の獲得、先人達人たちからの貴重なアドバイスなどを戴けるようになったわけですから、それでよしとするべきでしょう。(^_^)v

 ここで旧遍歴バージョンは一区切りつき、続ビデオ遍歴に繋がったのですが、今回は、その究極と思われたベーカムSPによるリニアシステムさえも既にビンテージと化し、リニアからノンリニアへ、そしてNTSCからハイビジョンへと、まさ暴走の限りを尽くしている現在まで、シームレスに「衝撃の告白?」をしてゆきたいと、、。(^_^ゞ
         
    ちょっと一息続く。