(17) DXCーM7登場(2)    
 次の日早速、試し撮影をしてみました。
 ビデオサロン誌付属のチャートを写したりして、まだ送り返していないM3Aとの比較などもしてみたのです。
 圧倒的に優れていたのは、やはり明るさでした。しかし、室外の明るいところでの画の感じは、DXC−3000と良い勝負かな?と思われました。いや、却って3000のほうが美しいとさえ感じたのです。
 そういえば、雑誌の記事に撮像管との親和性(←CCDのギラギラした画質を撮像管のようにソフトにしてある等)みたいなことが書いてあったのを思いだし、これは3000を2台買ったほうが良かったかな?と思ったくらいです。
 しかし、また別の記事を思いだし、リニアマトリクスや、デイテールのスイッチを調整することで、これが同じカメラ?と見間違うほど、美しくもぼけた感じにでも自由自在なのです。
 ホワイトバランスのメモリーの数も沢山あるし、YC出力やコンポーネント出力もあり、とにかくその凄さを感じました。
 その後、舞台撮影の時の人工照明下の色の再現性や、中間色の豊富さなどは、やはり3000より遥かに優れていることが分かるのに時間はかかりませんでした。

 しかし、それらの差は、以前のように幼稚園生にでも分かるという単純なものではなくなっておりました。
 勿論シーンによってははっきり差がつきますが、上手に使えば素人の目をごまかせる程度の差にはなっていました。 しかし、カメラ三昧をしているうちに、目も肥えてきてしまい、その差を大きく感じてしまうようになってしまったのです。
   
   いわゆるこのあたりからが、本当の泥沼とでもいうのでしょうか、新規に設備投資をする時に家族を納得させるのが大変になり始めたのです。
 素人に分からない差なら必要無いと言われるからです。
 私は努めて家族の目を肥やすために奇麗な映像に慣れさせる訓練をそれとなくしていったのです。
 暗部ノイズやスミア、ハレーション(ダイナミックレンジ)など、分かり易いシーンで覚えさせ、やはり良いものは良いということを理解してもらうようにして外堀を埋めていったのです。
 もし、これを料理に適用すればもうすこし凝った料理をつくる"奥さん"を育てることもできたのでしょうが、私が粗食趣味ということもあり、納豆、卵焼き、焼き魚といった単純料理しか食べたことはありません。
 家具調度品や服、持ち物などはそれこそイチキュッパ(1980円)で買えるようなものがほとんどです。
 人間不思議なもので、こだわりの範疇から外れたものはには、極めて無頓着になってしまうのです。

 そして久しぶりに例の後輩が友人をつれてやってきました。
 さ、今度は何が来ても驚かないぞ!と迎撃体制は整っていたはずでしたが、、、

 
地元ビデオ愛好会の米軍厚木の撮影会
Bバージョンマニア集団で、とにかく過激な存在だった。(^_^)v  
    (18) UマチックSPの襲来。続き。