(10)水野社長との出会いと3CCD(2)    
 そして次の日、本当にまっさら新品のDXC-3000が届いたのです。
 早速、部屋で画質比較をしてみました。
 その差を確認してから修理に出してやろうということでした。  またまた、驚きました。今度は画質というより、その画面の明るさに感動したのです。
 画質も私のモニターで見る限り甲乙つけがたく、見方によっては3000のほうが力強い感じがしたのです。解像度も一見3000のほうがシャキっとしていましたが、雑誌ビデオサロン付録のチャートで比較するとM3Aのほうがずっと良かったのです。
 この時初めて解像度だけが画質のきめてでは無いと実感しました。いままでは、画質向上と解像度の向上が比例していたからです。
 そしてまた、今回修理に出す原因のレジ合わせなど不必要なのも魅力でした。
 また、全体の重量も軽く、これは使い易そうだと感じたのです。

   

   それから、約1週間後に、うぬま電気から修理が完了してM3Aが届き、水野社長の好意に甘えて、年も明けた1月下旬のブルーグラスのコンサートを3カメで撮ったのです。
 M3A,3000,110のまさにハチャメチャな3カメ撮影でした。
 一般的にこのような組み合わせで撮影するなど言語道断ですが、そこはアマチュアの気軽さでテスト撮影を本番でやってっしまったのでした。
 当然いまでもそのマスターテープ(EDベータ)はとってありますから、画質比較の資料映像として面白いものとなっております。
 そうしているうちに、3000をいつまでもお借りしている(約1カ月)訳にも行きませんでしたが、どうにも返したくなくなってしまったのです。
 そこで、水野さんに電話で買いとりたいと告げると、
「もう、中古ですから、お安くしときましょう。7がけくらいでいかがですか?」
 私はまたまたびっくりしました。
 中古にしたのは私ですし、勿論代替品ということを差し引いて考えてもやはり大サービスでした。
 私はすっかり水野ファンになったのです。
 そして、それからしばらくの間、変則3カメのラインナップが続いたのです。
 そして残った2台のBY-110は下取りの玉へとなってしまいました。
   
    (11)無謀な撮影?に挑戦続き。